THE BAWDIES
【LIVE REPORT】
『ビクターロック祭り』は早くも後半戦に突入、ステージにはTHE BAWDIESが登場! 開演前から気迫十分の様子でフロアを煽るROYの姿に、オーディエンスのテンションと熱気が天井知らずに高まったところに“ROCK ME BABY”炸裂! ソリッドな正統派ロックンロールを磨き上げ鍛え上げて。アリーナ・クラスの爆発力とダイナミズムを獲得してきたROY/TAXMAN/JIM/MARCY。そんな4人のサウンドと熱唱が、最高のロック・エンタテインメントとして響き渡り、巨大な空間をでっかく揺らしていく。
「ひとことで言いますと、ロックンロールでございます! ロックして、ロールする! 歌って踊って、燃え上がればどうですか? 行けますか?」というROYのシャウトを挟んで流れ込んだ“IT'S TOO LATE”ではハンドウェーブがフロアを埋め尽くし、「まだまだ行けますか? ついてきていただけますかね?」というROYのコールに続いての“YOU GOTTA DANCE”では幕張メッセ一面にハイジャンプが巻き起こっていく。「まだまだ行きますよ!」(ROY)と“DANCE THE NIGHT AWAY”でなおもフロアを揺さぶった後、“LEMONADE”で幕張メッセは一転スウィング・モードへ。でっかいシンガロングとともに満ちあふれる祝祭感を、ROYの熱唱とJIMの華麗なソロ・プレイが心地好くかき混ぜていく。
「好きなようにロックンロールやらさしていただいています! 日本中で、こんなに好きなようにロックンロールやらしていただけるレコード会社は他にないと思います」と、中盤のMCでオーディエンスに語りかけるROY。「ビクターさんに拾ってもらってなかったら……特にドラムのMARCYくんは、今頃キュウリばっかり食べてたと思います!」の言葉に会場に笑いが広がる。続く「『俺らってこんなカッコいいんだぜ!』じゃなくて、『ロックンロールってこんなに楽しいんですよ!』っていうことを伝えたいだけのバンドです!」の宣誓に、観客の熱い歓声が湧き上がる。その高揚感をそのまま次のカバー曲“SHAKE A TAIL FEATHER”へと直結し、「ビクターといえばニッパーくんかなと。ニッパーくんといえば、ビクター・ドッグかなと!」(ROY)と“HOT DOG”へ突入! さらに轟く“SING YOUR SONG”のタイト&ダイナミックなビートとアンサンブル! 4人一丸となって生み出す強烈なドライブ感が、観る者すべてを歓喜と狂騒の彼方へと誘っていく。
ラストの“JUST BE COOL”で観客のハートに一斉点火しまくってみせたTHE BAWDIES。すべての音が止んだ後、「ビクターは、いつまでもロックなレーベルでいてくれると思いますので。これからもよろしくお願いします!」と今度はTAXMANが語る。「今年結成10周年なんで、いろいろ面白いことやろうと思ってます。6月、対バンツアーやるんで。楽しみにしててください!」。拍手と歓声の中、最後はTAXMANの「せーの!」から会場一体の「わっしょい!」コールで大団円!
ライター:高橋智樹/カメラマン:橋本 塁(SOUND SHOOTER)